011 ランタン〜ゴサインクンドの旅 (2010.4.13~5.4)

2010.4.24 ゴサインクンド~ラウルビナヤク・パス~ヤイタン~フェディ~ゴプラ

やはり夜は息苦しくなって何度も何度も目がさめる。そのたびに大きく深呼吸を繰り返し、呼吸を整える。   寒さもありほとんど眠れない状態で朝が早く来るのをじっと待つ。
星の撮影を試みるが、外はかなり冷え込んでいた。
今日は長丁場となるので早く出発。6:40am、ロッジを出る。しばらくは湖の辺を歩く。まだここまで日が当たってないのでかなり寒い。初めてヤッケを着込んで歩く。
道は石畳のしっかりした道で歩きやすい。湖を見下ろすようにゆっくりとした登りになり、高度もゆっくりと増していき、再びガネッシュ・ヒマ-ル、マナスルが見え始めた。
道は平坦に近くゆっくりと峠に向かっている。小さい湖がたくさん現れてくる。岩だらけの小さなピ-クが点在している。山頂あたりは薄っすらではあるが雪をまとって湖に姿を写し、青空に聳え立っている。いったんよく見えていたガネッシュ・ヒマ-ルも、ランタン・ヒマ-ルも峠が近づくとだんだん見えなくなってきた。
ラウルビナヤク・パスに8:40am到着。今回の旅での最高標高4610mである。さしたる感動もなく、これから下っていく峠の反対側を覗き込んで、少し複雑な気持になる。が、今回も無事にここまで歩くことができて良かった。たくさんの人に感謝である。無事に最後まで歩けるように願うばかりである。

岩だらけの道であるが、しっかりしていて歩き安い。一気に急坂を下りきって緩やかになる。下るにつれて
岩陰に花がたくさん咲いている。ほとんど地面にへばりついたように咲いている。
1時間近く下った頃、ふいに家が現れる。ヤイタンである。家は鍵がかかっていて留守になっていた。
このあたりから小さな立ち木の中を下るようになる。道もいつの間にか急坂となり、ぐんぐん高度を下げていく。はるか下方に家の屋根が見えてくる。そこから続く道はアップダウンをくりかえし、はるか彼方まで山肌をうねって下っている。
フェディのロッジに10:50am着、新しく綺麗なロッジである。まだ建設中なのか外には木屑などが散乱していた。
ここで昼食となる。朝からお腹の調子が思わしくなく食欲は今ひとつである。

さて、ここからの下りは大変な道である。下りなのか上りなのか区別がつかないような道である。一気に下った
道は、再び一気に下り始めた位置近くまで上り返し、再び下っていく…の繰り返しで気持は完全にブルーである。
確かに少しずつではあるが高度は下がっているようで、振り返るとお昼を食べたロッジがはるか上方に見えている。
最後にかなりの上り返しが終わると小さな峠に出る。小さな茶店があり、わずかばかりの食べ物と一人の老人が
店番をしていた。ここからは下りだけの道になる。苦しさに気をとられていたが、ずっとシャクナゲの花がたくさんたくさん咲いていた。茶店から1時間下ってゴプラに着く。ロッジが2軒あり、下のほうのロッジに泊まる。

010 ランタン〜ゴサインクンドの旅 (2010.4.13~5.4)

2010.4.23 ラウルビナヤク ~ゴサインクンド

夜初めて寒さを感じる。持ってきたすべての防寒着を着込んで寝る。標高3930m、やはり寝ていると少し息苦しさを感じる。久しぶりに雨は降らなかった。
明るくなると同時に外に出る。かなり寒い。標高が上がった分たくさんの山が見えてきた。
ガネッシュ・ヒマ-ルの左の方にマナスル、もっと左の奥にアンナプルナ、ガネッシュ・ヒマ-ルとランタン・ヒマ-ルの間にはチベットの山々がどこまでも続いている。すばらしいロケーションである。寒さに耐えること約1時間、赤やけの山から日の出まで一通り撮影を済ませるころ、やっと自分がいるところに朝の光が差し込んできた。光と共に暖かさも一緒に訪れてきた。
撮影が一段落したところでロッジで朝食を済ませ、7:20am早々に出発。丘の上に立つゴンパをめざして歩く。
ゆっくりした登りであるが食後のすぐの歩きはやはりつらい。ゆっくりゆっくりとしか歩くことができない。振り返り振り返り白く輝く山々見ながら高度を上げていく。ゴンパに到着。しばし撮影を楽しむ。ここから岩だらけの尾根を回りこんで、ゴサインクンドが望める位置に出る。右手の眼下に湖も現れてくる。道はいったん少し下ってからゆっくりと上っている。三つ目の一番大きな湖が見えてくると、ゴサインクンドに10:50am、到着。今日はここまでであるので後はゆっくりと休む。
部屋の中は寒いのでロッジの外の陽だまりで時間をつぶす。

009 ランタン〜ゴサインクンドの旅 (2010.4.13~5.4)

2010.4.22  ポプラン~シン・ゴンパ~チャラン・パティ~ラウルビナヤク

夜中には雷と激しい雨が降っていた。1600mの高度差を一気に登った疲れでぐっすり寝ることができた。    明るくなった外に出ると、ガネッシュ・ヒマ-ルがどーんと目に飛び込んできた。丁度朝の光が頂にあたり始めたところであった。昨夜の雨は低いところまで雪で白くなっていた。あまり寒さは感じないがじっとしているとさすがに高度がある分冷えてくる。
時間と共に赤やけは頂から下の方に下がってきて山全体に行き渡ってくる。その頃になると赤みは薄らいで、白く輝く山肌に変化してくる。東の方を見ると丁度太陽が山稜から出てくる時間になっていた。光芒は山稜から空いっぱいに扇状に広がり青空に吸い込まれるように消えていた。今まで何度この時間立ち会ったきたのだろうか。いつも新しい感動を覚える瞬間である。
ロッジの前にも朝の光が差し込んでくる、一気に暖かさもやってきてほっとしたひと時になる。
テーブルの用意が終わり、朝食は朝の光の中で食べる。なんと贅沢な時間だろうか。

7:10amにポプランのロッジを出発。すぐに樹林帯の中に入り、しっかりした道がもみの木の巨木の間を縫ってゆっくりと登っている。尾根を乗り越えるかたちで山の反対側に出る。程なくシン・ゴンパのロッジが見えてくる。綺麗なロッジが4、5軒建っている。チ-ズ工場もあり、村全体が自然の中に溶け込んだように整然とした美しさがある。
ここからは右手に谷を見ながら行くことになる。村からしばらくは登りの道を行くが、程なく道は平坦に近い道になり、シャクナゲの花を見ながらのんびりと歩く。道はいつしか樹林帯に入り尾根を乗り越えて反対側に変わっていた。やはりもみの木の巨木の中のしっかりした道を歩く。
木々の間からランタンの山を真近に見ることができる。樹林帯をぬけると今度はシャクナゲの群落の中に飛び出してくる。左にランタンの山を、そして正面にはゴサインクンドの山々を見ながら歩く。広い峠のようなところに出る。チャラン・パティである。大きなロッジが2軒あり、ちょっとした広場になっている。10:30am、ゆっくりと休む。

ロケ-ションのいいラウルビナヤクへと出発。ゆっくりとした登りであるが、高度も4000m近くあり、その上
お昼前とあってなかなかピッチが上がらない。峠からしばらくはシャクナゲが多くあり目を楽しませてくれる。 やがて道は草原状の中を歩くようになり石が多く出てきた。朝には雪があった辺りであるが、この時間にはすっかり消えていた。ロッジは2軒あり、上の方のロッジに12:30pmに着く。ロケーションは抜群であるが残念ながらこの時間である。山々は雲に隠れて見えない。

008 ランタン〜ゴサインクンドの旅 (2010.4.13~5.4)

2010.4.21  ランドスライドロッジ~トゥロ-・シャブル~デュルサガン~ポプラン

今日から後半戦に突入である。ゴサインクンドの旅の始まり。
ロッジから河原にいったん下って、再びアップダウンの道をしばらく下り、トゥロ-・シャブルへの分岐に着く。はっきりした案内板もないのでサ-ダ-がいなかったら見落としてしまいそうなところである。
さあ、ここからは登りである。樹林帯の中をゆっくりゆっくりと登っていく。以外に早くトゥロ-・シャブルの村が見えてきた。樹林帯を抜けたところに茶店がありゆっくり休む。
ここから道は山腹をまくようにほぼ水平に谷の奥の方へ進んでいく。谷をつめたあたりで下りの道となり、下りきって橋を渡り対岸へ、そして再び登りとなる。すぐに村の中に入り畑の中を歩くようになる。子供の頃にタイムスリップしたような風景に登りの苦しさを忘れてしまう。
家々がたくさん建ち並ぶ村の中心に入り、家々の間を縫って道は上っていく。村の中ほどにあるロッジでティ-タイムとする。
お昼には早いのでもうひとつ先の村へと向かう。村はずれから小さい木立の中の山道となる道は、相変わらずの坂道で苦しいの一言。いいかげんに疲れた頃やっとデュルサガンに着く。結構疲れてしまった。日差しが強いが日陰にいると丁度心地いい。

ここまでで今日はいいかなと最初は思っていたのだが、サ-ダ-と相談した結果、もうひとつ先のポプランの村の方がロケーションがいいとのことなので頑張ることに。
とは言っても、今まで以上の登りにうんざりである。木立の道はいつしか樹林帯となり少し寒くなる。行き交う人もいなくなり、私たち三人だけとなり少し寂しくなってくる。
最後は三人ばらばらとなりサ-ダ-が先にロッジに着き、出迎えてくれた。ロッジは登りきった丘の上に立っていてロケーションは最高であるが、残念ながらガスで何も見えない。その上日差しもなくなり一気に寒くなる。
ロッジは綺麗とはいえないが、ロッジの子供たちのとなりの部屋でゆっくりと休む。

007 ランタン〜ゴサインクンドの旅 (2010.4.13~5.4)

2010.4.20  ゴラ・タベラ~ラマホテル~バンブ-~ランドスライドロッジ

今日は下りのみなのでゆっくり出発。8:00amにロッジを出る。樹林帯に入りしばらくするとランタンヒマ-ルを振り返り見ることができる。シャクナゲは相変わらず美しく咲いている。
ラマホテルまで下った道は、ゆっくりと上りの道となりリムチェに着く。ラマホテルを過ぎたあたりで猿の群れに出会う。白い体毛で顔が黒いネパ-ルの猿である。
リムチェでゆっくり休む。ここから明日登るトゥロ-シャブルの村がほぼ同じ高さに見えている。またあそこまで登るのかと思うと少し憂鬱になる。
急坂を下りつり橋を渡り対岸に、樹林帯の中をゆっくり下ってバンブ-に着く。ここで昼食。

バンブ-からも樹林帯の中を下ること1時間、ランドスライドロッジに着く。明日からの後半戦に備えてゆっくりと休む。ホットシャワ-なるものがあるようなのでお願いする。何のことはない大きなバケツにお湯を入れ、天井にぶら下げただけのものである。バケツの底についている蛇口をひねり、久しぶりに体を洗う。シャワ-の後は部屋で横になる、窓を開けていると気持いい風が入ってくる。
ペンバとクマルさんは近くに温泉があるらしく、二人で出かけていった。

006 ランタン〜ゴサインクンドの旅 (2010.4.13~5.4)

2010.4.19  キャンジン・ゴンパ(リルン氷河往復)~ランタン~ゴラ・タベラ

夕方からの雨は夜中にかなり激しく降っていたが、やはり朝には青空が戻ってきた。
5:00amにロッジを出る。一人でリルン氷河をめざす。
昨日同様チ-ズ工場からお寺の中をぬけて谷の中を歩く。昨夜の雨は山の上では雪になったようで、谷を30分も歩くと周りが雪で白くなっている。
ランタン・リルンの頂が黄金色に輝き始めた、ゆっくりと歩きながらシャッタ-を切続ける。壁全体に光が行き渡る頃には、黄金色から純白の白に変化していた。ルルン氷河全体が見渡せるあたりまで登り、周りの山々を仰ぎ見る。風はないもののじっとしていると寒くなってくる。リルン氷河の末端あたりまで光が入った頃に、引き返すべく下り始める。この頃になると対岸のナヤ・カン(5844m)も朝の光をたっぷり浴びて白く輝いている。のんびりと撮影しながら下っていると、ペンバとクマルさんがふいに現れた。朝ごはんを食べてゆっくり待っててと言っておいたにだが心配して上がってきたようである。ありがとう。
ロッジに帰り遅い朝ごはんを食べ、荷物を整理して9:20amにキャンジン・ゴンパを後にする。

急ぐことはないので、ランタン谷の風景をたっぷり楽しみながらゆっくりゆっくりと下っていく。お昼は
ランタンの村で食べる、16日に泊まった同じロッジで。
午後も引き続きのんびりと下っていく。泊まりはシャクナゲが綺麗に咲いているゴラ・タベラ、2:40pm到着。

005 ランタン〜ゴサインクンドの旅 (2010.4.13~5.4)

2010.4.18  キャンジン・ゴンパ滞在(キャンジンリ往復)

ここのところ決まって夕刻から雨が降っている。そして夜中はガスが流れている。星が出てくるのは3:00amを過ぎた頃からで、朝には青空になっている。
早い朝食をすませ、6:00amにはロッジを出発。朝焼けはランタン・リルンのピ-クあたりを赤ではなく黄金色に輝やかせていた。
チ-ズ工場の横を通り、お寺の中を抜けて山腹に取り付く。目的のピ-クは垂直かと思われる山腹のはるか上に見えている。とても上を向いて歩く気にはなれず、目の前の地肌を見ながら歩く。寒さは最初はなかったが高度が増すにつれて寒くなってくる。フリ-スを着込みニット帽を出しと、暖かくして歩く。苦しい登りであるが、高度はぐんぐん上がっていき、対岸の山々も一気に視界に入ってくる。苦しいのは苦しいが気持ちの上ではかなり楽である。当然ながらシャッタ-に指は乗せたままである。ロッジから見えていたピ-クに到着。ここが目的の山頂ではないだろうと思っていたが、そうであった。ペンバが指差す彼方にキャンジン・リ(4550m)がどーんと見えている。もうここでいいかと休んでいると、不思議と元気が出てきた。とはいえたっぷり1時間はかかって登りきる。

ピ-クからはランタン・リルン(7234m)、その右にクムシュン(6745m)、クムシュン氷河を挟んで
ヤンサ・テンジ(6543m)、対岸にはナヤ・カン(5844m)、東の方のガンチェンポ(6387m)まで
5000m前後の山々が連なっている。360度の展望をほしいままに堪能、雲が出始める頃なので撮影は結構大変で、時間との競争で進めていく。一段落したところで、カタをピ-クに立つ木の柱に取り付ける。今回も皆さんの気持ちを頂まで持ってくることができた。

高度がある分やはり寒い。風もあり、じっとしているとどんどん体が冷えてくる。くだりは右手に見えていた沢の中を下っていく。途中からサクサソウがたくさん咲いている。この頃になると山々は雲に見え隠れし始める、ロッジには丁度12:00pmに帰り着く。まだ日差しがある外の方が暖かく、お昼は外で食べる。

004 ランタン〜ゴサインクンドの旅 (2010.4.13~5.4)

2010.4.17  ランタン~ムンドウ~ヤンブ-~キャンジン・ゴンバ

夕刻には霧が流れていた。夜には雨が降ったようである。
朝になると決まったように青空になる。少しでも多くの山を見たいので早い出発となる。
谷の中の朝はさすがに寒く所々霜が降りている。ランタンの村を抜けて道はますます広くなった谷の中をゆっくり登っていく。急坂を登り丘状の上に出る。振り返る谷は朝の光の中、村々の点在する姿に見とれてしまう。
途中、ロッジも茶店も多くあり、休み休み歩く。ランタン氷河からの流れを渡り程なくキャンジン・ゴンパの村が見えてくる。山々はすでに雲に見え隠れし始めている、10:20amロッジ到着。

003 ランタン〜ゴサインクンドの旅 (2010.4.13~5.4)

2010.4.16 ラマ・ホテル~グムナチョク~ゴラ・タベラ~タンシャップ~ランタン

初日はかなり疲れてしまったが、一晩ゆっくり休んだら朝になると元気になったようである。
樹林帯の急坂を歩く。シャクナゲの花が見え始める。丁度満開に近く綺麗である。
日差しがないので少しひんやりするが、歩いていると丁度いい感じである。1時間もあるくと白い山が見えてくる。ランタンⅡ(6561m)である、青空をバックに白い山肌が朝の光に輝いている。

急坂も終わりゆったりした登りに変わる頃、ゴラ・タベラに着く。シャクナゲが咲きみだれる中のロッジで休む。道はここから草原状の開けた谷の中をゆっくりゆっくりと登っていく。
ロッジからすぐにチェックポストがあり、大学ノ-トに各自サインをするようになっている。
ロッジもたくさんあり、タンシャップ辺りのロッジでお昼を食べる。谷の中なので風が強く外にいると寒く、ロッジの中で休む。

体調があまりかんばしくない。眠気と頭が少し痛いようである。食後横になってゆっくり休む。
相変わらず広々とした谷の中をゆっくり登っていく。雲が湧いてきて日差しがない分かなり寒い。吊橋を渡りランタンの村に着く、2:50pm。二日目も疲れたけれど何とか歩くことができた。

002 ランタン〜ゴサインクンドの旅 (2010.4.13~5.4)

20010.4.15 シャブル・ベンジ~ドミン~バンブ-~ラマ・ホテル

夜は暑いくらいで、シュラフの中に入って寝ることはできなかった。
7:30am出発。村はずれまで車が行き交う道を歩き橋を渡る、家が建ち並ぶ中を通り再び橋を渡り、ランタン川沿いに左岸を登っていく。小さなアップダウンを繰り返し少しずつ高度を上げていく。
ドミンは右からの谷にかかる吊橋を渡った所、一軒のロッジがある。
アップダウンはさらにグレ-ドアップしていく、ランドスライドロッジを過ぎ、いい加減に疲れた頃やっとバンブ-に着く。久しぶりに歩くのでかなりバテバテである。ここで昼食。「タマゴラ-メン」を注文するが、油の匂いが・・・食べ辛い。

バンブ-から少し行って右岸に渡る。立派な橋である。そして急坂を一気に登りリムチェに着く。かなりかなり疲れてきた。ここからは山腹をゆっくり下って、程なくラマ・ホテルのロッジが見えてきた。数軒のロッジがあり、最奥にあるロッジまで登る。到着後はしばらく動けない状態に・・・何年ぶりかな。

001 ランタン〜ゴサインクンドの旅 (2010.4.13~5.4)

2010.4.13 関空~バンコク~カトマンズ + 2010.4.14 カトマンズ~シャブルベンジ

昨年に引き続き今春もヒマラヤを訪れることになった。今回は、ランタン谷「世界一美しい谷」と言われている場所へ。

4月12日:自宅をお昼に出発。広島へ高速バスで移動。広島から関空へは新幹線で移動。関空には荷物の受け取りの関係で8:00pm前には着く。出発までにはかなり時間があり空港内でぶらぶらと時間を過ごし、定刻の13日、12:30am、機上の人となる。

4月13日:バンコクに定刻の4:20am着。10:15amの出発まで空港内で時間をつぶし、定刻にカトマンズに出発。真夏のカトマンズに12:25pmに到着。入国審査はいつものことではあるが、厳しいのかラフなのか解らないうちに空港の外にでる。30度オ-バ-の気温の中、ホテルにに移動。今回も現地のガイドはトランス・ヒマラヤンツア-のニナさんの案内で宿泊先のホテルに到着。ホテルは今回もタメルにある「フジホテル」。まずは荷物の整理。これが結構大変で、ポ-タ-に預ける分、自分で持つ分、ホテルに預ける分と三つに分けなくてはならない。総重量は約35kg。なるべく自分で担ぐ重さは控えたいが、カメラがどうしても重量をとってしまう。
ひろげてしまった荷物はなかなかまとまらず、いい加減に嫌気がさしてきてタメルの街の中に散策に出る。
まずはルピ-への換金を…換金率は0.745!昨年より高くなっている!
そして少し早いが夕食を「桃太郎」で。結構良心的な値段なのでついつい大量に食べてしまう。早々にホテルに帰還、何せ荷物の整理がまだ残っているもので。

4月14日:7:20am、ホテルのロビ-でサーダーのペンバに再会。カラパタ-ルの時のサ-ダ-である。挨拶もそこそこに車に乗り込む。車はトヨタのランドクル-ザ-、ポ-タ-のクマルさんも同乗。
車は朝の大渋滞のカトマンズの街の中を出発、交差点では早いもの勝ちが優先、とても日本の感覚では運転できそうにない。
接触もなく無事にカトマンズ市街を抜け出した車はゆっくりと坂を登って行く、程なくカカニの丘を通過、道は平坦になりカカニの街外れで休息。サ-ダ-たちは朝食を、私はミルクティをもらう。ここからガネッシュの山々が見える。残念ながら春霞がひどく薄っすらとしか見えない。
ここまではかなり走りやすい道であったが、これから先はカ-ブが多くなり一気にスピ-ドは遅くなる。道は下りとなり谷の底まで下っていく。周りは一面田んぼで、丁度田植えが終わったばかり。水を張った田んぼは緑が美しい。もちろんものの見事な棚田である。あまりの美しさにカメラを出しそびれてしまった。
下りきった道は橋を渡り平坦になり、ほどなくトリスルバザ-ルに着く。10:20am、早い時間ではあるがここで昼食。カトマンズからのバスも到着していて休息をしている。屋根の上も満載の人と荷物である。悪路の中よく乗っていられるものである。
ここからはしばらく川沿いの道を行くが、いつしかゆっくりと道は登りになって行く。このあたりに来ると田んぼはなくなりだんだん畑へとなってくる。どこまで登るんだろうかと思われる坂に車がとうとうギブアップ、しばしの休息となる。
登りきった道は尾根の上を走るようになりほどなくチェックホストを通過。道はいつしかゆっくりと下りとなる。悪路は一段と激しくなり、とてものんびりと乗っていれない状態。
高いところでは風が気持良かったが、高度が下がってくると蒸し暑くなってくる。下りきった道は橋を渡りしばらく行くと今日の終点のシャブル・ベンジに到着、3:20pm。
ロングドライブはさすがに疲れてしまった。道はこのままチベットまで続いているとのことで、物資を積んだトラックが村の中で荷物を降ろしていた。

021 カラパタール登頂の旅 (2009.4.8~4.29) まとめ

昨年の11月に引き続きヒマラヤを再訪できるとは夢にも思わなかった。漠然とした再訪の思いはあったが、こんなに早くその機会がやってくるとはラッキ-とか言いようがない。

体調のことを考慮して模索をしていく中で、ツア-に参加するのは無理だと判断。単独での行動でなければと判断して、それが可能なツア-会社と話をして行くうちに4月ではとの話がまとまってしまった。丁度仕事も一段落する頃だしと、どんどん計画は進行していった、雪の季節はほとんどスキ-場で撮影があったので、出発前に大山と三瓶山を歩いただけで本番となった。
今回の最高到達点の高さが5545mと、初めて経験する高さなのでかなりの不安があった。それと単独であることを充分に考慮して余裕がある日程を、日本語が話せるサ-ダ-を、とツア-会社に手配をお願いした。特に体調については無理を聞いていただいた。感謝。

できる限りの準備をし、ぎりぎりまでの仕事を片付け、慌しく出発。
カトマンズを後にしてルクラに着いたときは、こんなに早くこれたことにと本当に感動。初日こそ雨が降ったけどほぼいい天気で全工程を歩くことができた。どうしても午後からは雲が湧いて夕照は見れなかったが、朝は毎日、赤い山々を撮影することができた。期待していた満月をナムチェで迎えたが、夕刻から朝方まで雲があり残念であった。星も期待していたがこちらも雲に結構邪魔された。

ク-ンブ山群の山はほぼ撮影できたので満足であるが、一度の撮影であるので機会があればもっと時間をかけてみたい。それとカトマンズでの街の様子、人々の生活にももっと時間をさけたらいいかなと思った。それも次回からの宿題である。

(撮影器材)
キャノンEOS5Dマ-クⅡ/レンズ/28-105ズ-ム
                70-300ズ-ム
フジG645Zi
バッテリ-は4個持参したが充電の必要はなかった
撮影枚数は約4000カット

020 カラパタール登頂の旅 (2009.4.8~4.29)

2009.4.27 カトマンズ~パクタプル~カトマンズ + 20094.28 カトマンズ~バンコク~関空

今日はパクタプルの見学である。カトマンズから東に13kmにある古都、王宮や古い街並みが残っている美しい所である。車は土ぼこりの中をひたすら走りパクタプルをめざす。街の手前で警察が立っている。バンダのようである。仕方なく歩いて街の中へ入る。ラジェンドラさんのガイドで街の中を歩く。街の中は綺麗に整備されていて気持よく歩く。見るものはすべて目新しいものばかりでシャッターを押し続ける。

2時間近いパクタプルの見学を終えて、再び喧騒のカトマンズに帰る。昼食は少し遅くなったが「ロイヤル華ガ-デン」へ。日本人の経営で、オ-ナ-の戸張さんは昨秋に一度お会いしている。いろいろと会話をしているうちに夕刻まで話し込んでしまった。

ホテルへはタクシ-でと立っていると、人力車が寄ってきたので早速料金の交渉を。あっけなく半額に。とはいえホテルに無事に着けるのか心配であった。ラッパのようなクラクションを鳴らして、勢い良く走り出した運転手の名前はロッキ-。少し楽しくなるような名前である。案の定ホテルが解らず途中で道行く人に尋ねている。坂道になると降りて手で押しながらも何とかホテルに帰り着く。
夕食は夕闇迫るタメルの街へ。日本食の店が何件かあり、良心的な値段で美味しくいただくことができる。食後は多くの人が行き交う街の中を散策してみやげ物を物色する。日本語で話しかけてくるのでついつい買い込んでしまった。

2009. 4.28
10:30am、ハリ-さん運転の車で空港へ。空港の説明をラジェンドラさんに簡単にしてもらい二人と空港の入り口で別れる。帰途は後発隊の方と一緒になる。長いような短いような旅は終わってしまった。旅であった出来事を思い巡らせながら機上の人となる。
夕刻にバンコクに着く。ここで成田組と関空組に分かれる。10:40pmバンコク発、29日早朝に無事関空に帰還。

019 カラパタール登頂の旅 (2009.4.8~4.29)

2009.4.26 ルクラ(2827m)~カトマンズ~ホテル

早い朝食を済ませ、6:30amにロッジを後にする。ロッジの窓からは朝焼けのカリヤルング(6611m)を撮影。 サ-ダ-がいつもいい部屋をとってくれるので助かる。

空港のチェックインはスム-ズに進み、あっけなく7:30amにはルクラを後にする。サ-ダ-の指示通り右の座席に座りヒマラヤの山々の展望を楽しむ。霞が強く撮影はかんばしくないが、カトマンズに近づくと綺麗に晴れ上がった空となり、一瞬ではあるが美しい山々を撮ることができた。

8:00amにはカトマンズに無事帰還。空港にはガイドのラジェンドラさんとハリ-運転手が迎えに来ている。ここでサ-ダ-のペンバとお別れである。再開を約束して彼との長い旅が終わった。
車は喧騒のカトマンズの街の中へ流れ込み、9:00amにはホテルの部屋に落ち着くことができた。

018 カラパタール登頂の旅 (2009.4.8~4.29)

2009.4.25 パクディン(2652m)~タドコシ~ルクラ(2827m)

体調は変化なし、喉の痛みはなくなったものの今度は咳が止まらなくなった。
7:50am、今日も後発隊より少し早く出発。ルクラまではゆっくりとした登りの道で、最後になってしんどい思いをすることになる。今日は朝から霞が強くタドコシで見えるはずのクスムカングル(6367m)はすっかり霞んでいる。ド-ドコシの流れからもどんどんと離れていき、いよいよ最後の登りとなる、スタ-ト時に満開に咲いていたシャクナゲはすっかり終わりとなっている。その代わりサクサソウの花はたくさん咲き誇っている。

石畳のしっかりした道を登り切って、村はずれにあるゲ-トをくぐってルクラの村に入っていく。平坦になった道は村の中に入り、両側に家々が建ち並んでくる。店も多くなり行き交う人々も多くなり、一気に喧騒の中に引き込まれてしまう。
11:00am、ロッジに着く。昼食まで時間があるが体調は回復せず休むことに。そして昼食後もずっとベッドで横になる。

夕食後には最後の夜となるので、小さなお別れパ-ティをサ-ダ-たちが開いてくれた。彼らと歌い踊り、楽しいひと時を過ごす。最後にコックが日本の「雪山賛歌」を最後までしっかりと歌ってくれた。そして彼が作った手作りケ-キは最高に美味しかった。

017 カラパタール登頂の旅 (2009.4.8~4.29)

2009.4.24 エベレストビューホテル(3880m)~ナムチェ~モンジョ~パクディン(2652m)

体調がかんばしくない。喉の痛みが増してくる。それでも夜星空の美しさに誘われて、12:00amからカメラをセットして朝方まで撮影を続ける。
明るくなったホテルの周辺は霜で真っ白なっていた。そして雲ひとつない青空となり久しぶりの好天の朝となった。

今日から後発隊と一緒になる。が、行動は前後して歩くこととなる。私の方が少し早く出発、7:50am。       シャンボチェまでは最高のロケーションの中を歩く。振り返るホテルの後方にエベレスト、ロ-チェ、アマダブラムが青空の下美しく聳えている。タムセルク、カンテガは太陽を背に逆光に光輝いている。歩く正面にはコンデ・リの見慣れた姿はより美しい。シャンボチェからナムチェへの急坂を下りぐんぐん高度を下げて行く。体がうそのように楽になっていくのが解る。

ナムチェで帽子とマジックインクを買う。最後にみんなにサインをもらおうと思ってのことである。村はずれのチェックポストでチェックを受けモンジョへの下りにとりかかる。この急坂に喘いだのが二週間前、懐かしく思い出される。
急坂を下りきると最初の吊橋を渡る。風が強く久しぶりに渡る吊橋は少し怖い。対岸に渡ると道はアップダウンを繰り返しながら少しづつ高度を下げて行く。少しのアップがあると、これが結構つらく、登りと同じくらい疲れてしまう。特にモンジョの国立公園事務所の手前の登り返しは、休み休みで登りきる。お昼はモンジョのロッジで、後発隊と前後して食べる。行程変更のためビュ-ホテルの弁当をいただく。コックたちは先行してパクディンまで行っている。

午後になると霞が強くなり、朝の青空がうそのように山々は霞んでしまった。モンジョからパクディンまでもアップダウンは続き、下りのはずなのに登りと変わらないつらさである。これもまたヒマラヤのスケ-ルの大きさを実感する一つでもある。
2:20pm、長い吊橋を渡って今日の宿泊地のパクディンに着く。

016 カラパタール登頂の旅 (2009.4.8~4.29)

2009.4.23 クムジュン(3780m)~クンデピ-ク(4100m)~エベレストビュ-ホテル(3880m)

今日は珍しく7:00amにロッジを出発。喉が痛い、昨日の日向ぼっこが長すぎたのかな?
クムジュンの村からクンデの村の中を進み、村はずれにある水くみ場から急坂が始まる。樹林帯の中の急坂を登りきり、左へトラバ-スしていく。結構長い距離を歩いて尾根の上に出て展望が開ける。尾根の端部に石積みの展望台があり、ゆっくり休む。

タ-メ方面の展望を期待していたが、すでに雲が湧いていてあまりかんばしくなく残念である。
東の方角は太陽の位置が悪く、その上霞が強く山々は霞んで見える。タムセルク、カンテガ、アマダブラム、ロ-チェ、エベレストと見えるのであるがこちらも残念である。

ペンバのお兄さんたちが登ってきた、と入れ替わるように下り始める。急坂を下りきり、クンデ、クムジュンと村の中を歩き、ビユ-ホテルをめざす。静かな村の中を過ぎて村はずれからホテルへのゆっくりとした登りになる。エベレストがよく見えてくるが、やはり霞が強く残念である。
11:15amホテルに着く。早速お湯をポリバケツで部屋に運んでもらい体を洗う。

昼食はホテルで親子丼をいただく。サ-ダ-はクムジュンに泊まると、食後のお茶を一緒に飲んで下っていった。体調が思わしくないので夕食までベットで横になる。

015 カラパタール登頂の旅 (2009.4.8~4.29)

2009.4.22 タンボチェ(3867m)~プンキ・タンガ~サナサ~クムジュン(3780m)

4:00am、星を撮影。部屋の中に三脚を立て、ドアを開けっ放しでカメラをセット。本人はベットで横になる。 撮影はワンチャンスで、5:00am頃には明るくなってきた。外に出て日の出を待つが雲行きが怪しく、コンデ・リ(6187m)は雲の中で赤くなっていた。その代わりロ-チェの雪煙は素晴らしかった。

今日もゆっくりと出発。7:50amタンボチェをあとにする。プンキ・タンガへは一気に急坂を下る。中複あたりからシャクナゲが満開で、目を楽しませてくれる。
下れば次は登りが待っている。ド-ドコシを渡り、テシンガへと樹林帯の中を登っていく。結構きつい登りではあるが、しっかりした道は歩きやすく、程なく大晦日に泊まったロッジまで登りつく。
ここからは道も緩くなりのんびり歩いてサナサに着き、ここで昼食となる。

食後はロッジで。うとうと横になっているとおかみさんが枕を出してくれた。
12:40pmサナサを出発。所々急坂があるが、ほとんどゆったりした登りでクムジュンをめざす。木々の間から時々アマダブラム(6812m)を振り返ることができる。このあたりもシャクナゲが美しくしく咲いている。

クムジュンの村は、盆地となった広い平坦地があり、たくさんの家が建っている。ほとんどの家の屋根が緑色で、高いところから見ると美しい。1:40pmロッジ着。平屋建の建物は綺麗で、ゆったりとした部屋も心地よくゆっくり休むことができた。

014 カラパタール登頂の旅 (2009.4.8~4.29)

2009.4.21 ディンボチェ(4343m) 〜 パンボチェ 〜 デボチェ 〜 タンボチェ(3867m)

4:00am、星が出ていたので撮影を試みるが雲がすぐ湧いてきて断念。明るくなっても雲は晴れず、出発の頃になってやっと青空になった。7:50am、遅くなってロッジをあとにする。4日間もお世話になったロッジである。息苦しく寝れなかった夜が思い出される。

登ってくる時は苦しかったが、今は何も考えず下るのみ。撮影を楽しみながらゆっくりゆっくりと歩く。ド-ドコシの流れを渡りぺリチェからの道が合わさるあたりで、サ-ダ-のお兄さんが率いるグル-プと合流、以後この日は昼食まで行動を共にする。
道は牧草地の中の道からショマレ、パンボチェの村の中を歩き再び、ド-ドコシの流れを渡りダボチェに着く。 久しぶりに日本人との会話と食事を楽しむ。

昼食後はシャクナゲの林の中を30分、ゆっくり登ってタンボチェに着く。シャクナゲはまだ咲いていないが、満開の頃はさぞ美しいことであろう。
ロッジの部屋はサ-ダ-が気をつかってくれて、撮影に最適の場所を確保してくれた。なんと言ってもドアを開けると、部屋の中からタクセルク(6623m)を正面に捉えることができる位置にあり、ベットから撮影できるのは最高である。

013 カラパタール登頂の旅 (2009.4.8~4.29)

2009.4.20 ディンボチェ(4343m) 〜 チュクン(4730m) 〜 ディンボチェ(4343m)

余裕をもって行程を組んでもらっていたので、チュクンへ足をのばすことにする。
コックは同行せずサ-ダ-と出かけることに。それと昨日合流したトランス・ヒマラヤンのラジブさんも同行。 休暇を利用してカラパタ-ルに登りにきたとのことで、今日は高度順応を兼ねてのチュクン行きのようである。 彼の日本語は日本人より上手く、趣味のカメラの話で盛り上がる。

登るにつれて姿が変わるアマダブラム(6812m)は、見慣れた姿はすっかりなくなり、まったく別の山に見えてきた。今日も早くから雲が湧いてくるが、アマダブラムから続くヒマラヤヒダの美しい山々を楽しみながら登る。
ビビレに茶店が一軒、ここでお茶を飲んでゆっくり休む。足元には小さな流れがあったり、サクラソウが美しく咲いていたりと、下ばかり見て歩く目を楽しませてくれる。

チュクンに到着11:00am、ここから見るロ-チェ南壁を楽しみしていたが残念ながら雲に隠れてしまった。
遠くから見るロ-チェはいつも雪煙をあげていて、真近で見る姿はどんなに迫力あるか楽しみにしていたが残念である。昼食はサ-ダ-お勧めのス-プとヌ-ドル(多分焼きうどんかな?)を食べる。具がたっぷりのス-プだけでお腹いっぱいとなり、すべてを食べ終わると満腹感いっぱいとなる。
アイランドピ-ク(6160m)をめざすパ-ティが食堂で出発の準備をしていた。やはりピ-クをめざすとなると、かなりの装備のようである。パッキングがすんだ荷物は次々とポ-タ-たちが担いで出発していった。彼らの出発と前後してこちらも下山にとりかかる。12:10pmロッジを出発。

今日も日差しがなくなり肌寒くなる。昨日ほどの寒さはなく、ほど良い風を受けながら歩く。
しばらくはアマダブラムが雲の切れ間に見えていたが、そのうちにすっかり見えなくなってしまった。
ディンボチェに2:00pmに帰り着く。今日はロッジの部屋が空いているようであるがテントで寝ることと
する。