005 ランタン〜ゴサインクンドの旅 (2010.4.13~5.4)

2010.4.18  キャンジン・ゴンパ滞在(キャンジンリ往復)

ここのところ決まって夕刻から雨が降っている。そして夜中はガスが流れている。星が出てくるのは3:00amを過ぎた頃からで、朝には青空になっている。
早い朝食をすませ、6:00amにはロッジを出発。朝焼けはランタン・リルンのピ-クあたりを赤ではなく黄金色に輝やかせていた。
チ-ズ工場の横を通り、お寺の中を抜けて山腹に取り付く。目的のピ-クは垂直かと思われる山腹のはるか上に見えている。とても上を向いて歩く気にはなれず、目の前の地肌を見ながら歩く。寒さは最初はなかったが高度が増すにつれて寒くなってくる。フリ-スを着込みニット帽を出しと、暖かくして歩く。苦しい登りであるが、高度はぐんぐん上がっていき、対岸の山々も一気に視界に入ってくる。苦しいのは苦しいが気持ちの上ではかなり楽である。当然ながらシャッタ-に指は乗せたままである。ロッジから見えていたピ-クに到着。ここが目的の山頂ではないだろうと思っていたが、そうであった。ペンバが指差す彼方にキャンジン・リ(4550m)がどーんと見えている。もうここでいいかと休んでいると、不思議と元気が出てきた。とはいえたっぷり1時間はかかって登りきる。

ピ-クからはランタン・リルン(7234m)、その右にクムシュン(6745m)、クムシュン氷河を挟んで
ヤンサ・テンジ(6543m)、対岸にはナヤ・カン(5844m)、東の方のガンチェンポ(6387m)まで
5000m前後の山々が連なっている。360度の展望をほしいままに堪能、雲が出始める頃なので撮影は結構大変で、時間との競争で進めていく。一段落したところで、カタをピ-クに立つ木の柱に取り付ける。今回も皆さんの気持ちを頂まで持ってくることができた。

高度がある分やはり寒い。風もあり、じっとしているとどんどん体が冷えてくる。くだりは右手に見えていた沢の中を下っていく。途中からサクサソウがたくさん咲いている。この頃になると山々は雲に見え隠れし始める、ロッジには丁度12:00pmに帰り着く。まだ日差しがある外の方が暖かく、お昼は外で食べる。