012 アンナプルナ内院、ジョムソンへ(2010年秋)

2010.11.17:ゴレパニ~プ-ンヒル~ゴレパニ~チトレ~シ-カ

予定より早い時間にサ-ダ-が声をかけてきた。出発の準備はできていたので、すぐ階下へ降りる。
5時前にロッジを出発。ヘッドランプの明かりをたよりにサ-ダ-の後を歩く。ザックはサ-ダ-が背負ってくれるので空身で歩く。最初は寒かったがすぐに暖かくなってくる。道はヘッドランプの行列である。ロッジに泊まっているほとんどの人が上ってくるのであろう。
凄く綺麗な星空である。今までに見たことがないような星空に感動しながら歩く。山頂には思ったより早く着く。明るくなるまでにはまだまだ時間があるようで、しばらくすると急に寒くなってくる。サーダーが暖かい飲み物を買ってきてくれた。茶店が開いているようである。
こんなに早く着くとは思っていなかったので三脚は持ってきていない。手ごろなベンチを見つけ明るくなるまでバルブ撮影を試みる。

一日の始まりはいつ見ても感動である。ましてやヒマラヤの山の中。何日も歩いてやっと出会えるシ-ンである。やはり感動は大きい。陽がさすのはやはり高いところから、アンナプルナⅠの頂が赤く染まってきた。ダウラギリはと見るが雲が邪魔をしているのか変化なし。そして次はアンナプルナサウスがぐんぐん赤く染まってくる。ここから見るとアンナプルナよりサウスの方が大きく迫力ある山容を見せている。マチャプチャレはやはり赤くはならず、上空の雲がいつまでもいい形で漂っていた。
ダウラギリ方面はやっとグラージヒマ-ルが赤くなってきた・ダウラギリは残念ながら色づかないままであった。
同じ場所で心いくまで撮影、プーンヒルにもやっと陽がさしてきた。と同時に暖かさも一緒に差し込んできた。
この時間になるとたくさんの人も次の目的地があるのか次々と下っていく。山々がすっかり明るい日差しに変わる頃には何人かの人を残して誰もいなくなっていた。茶店の人も後片付けを始めている。展望台の周りを掃除したり、ごみを拾ったりと感心させられた。
私の方は急ぐ必要はないので最後の最後に下り始める。30年前の記憶を紐解くと、プ-ンヒルの中腹辺りで三脚を構えて一日中いたのと、山頂へは時間つぶしに上ってダウラギリがどーんと大きく見えて、あわててみんなを呼びに行った事くらい。

ロッジに帰りつくと、前庭でなにやら祭りの準備が始まっていた。遅い朝食を済ませ、パッキングも済ませる頃に祭りは始まったようである。ヒンドゥ-教の祭りで、家の安全、家族の健康を願ってのもので、泊まったロッジとその上にあるロッジが一緒におこなっているようである。二人の主人が主役で、よく似ているので兄弟のようである。
しばらく撮影をしながら見学するが、どうやら延々と続きそうなので出発することに。
最初は家々が点在する中の石段を下っていく。石段がなくなると広いしっかりした道が続いている。小一時間も歩くとチトレの村に。ロッジも点在している。見晴らしのいいロッジで昼食にする。
ここからも民家が点在する中を下って行く。この時間になると雲が湧いてきて山々は見えなくなった。ロッジも点在しているのでロケ-ションのいい場所をと思っているうちにシ-カまで下ってしまった。
チェックポストのとなりのロッジに宿泊を決め明日の朝に期待する。
夕食はロッジの台所で。舞台裏に入れてもらったようで楽しい時間を過ごす。この頃になると毎晩お酒を飲むようになり、今日もロキシ-を飲む。