002 アンナプルナ内院、ジョムソンへ(2010年秋)

2010.11.7:カトマンズ~ポカラ~ナヤプル~シャウリバザ-ル

7:00amに朝食をと食堂に下りる。お茶は早々と持ってきたが、朝食はなかなか出てこない。ボ-イを捕まえてやっと朝食にありつけた。しっかり時間をロスされて、あわてて出発の準備を済ませ、8:00am前にホテルを出る。空港まで20分。慌しく搭乗の手続きを済ませ出発ロビーの中へ。
手荷物の検査も結構厳しく、ザックの中まで手を突っ込んで調べている。
珍しく9:00amの定刻に搭乗アナウンスがあり、搭乗口からバスで飛行機まで移動、機内へ。機内は朝の太陽の光が差し込んで暑いくらいである。運良く右側の席に座ることができ、カメラの準備をして離陸を待つ。
カトマンズを飛び立つとすぐに白い山々が見え始める。最初に見えるのはランタンリルン、そして次にガネッシュヒマ-ル、次はマナスル、そしてポカラに近づくとアンナプルナの山群が次々に目に飛び込んでくる。最後にマチャプチャレの特徴のあるピラミッドの山容が見えると、機体は高度を降下を始め、程なくポカラ空港に着陸。 で、ここでトラブル発生、前のタイヤがパンク、飛行場の隅っこで立ち往生。ここで機体の外に出て、迎えの車が来るのをしばらく待つ。荷物は人力で運ぶようなので空港でしばらく待ち、やっと空港の外に出る。ここでトレッキング会社のポカラのスタッフの出迎えを受け、タクシ-で会社の事務所に移動。空港から5分もかからないところに事務所はあった。

ここから車で移動することになる。しばらくお茶を飲んだりして待つことに。ここからポ-ターが同行。名前はギャルゼン・シェルパ、まだ若い青年である。ペンバのサ-ダ-友達の弟とのこと。日本語は話せないが、英語はぺらぺらである。
お茶を飲んでのんびりしているが一向に出発の様子が伺えない。そのうち庭にある大きな木の下に、事務所の隣家の人たちがなにやら祭りの準備を始めた。「ティハ-ル」と言ってヒンズ-教の祭りと言うことで、この祭りが一段落しないと出発できそうもなく、ここで早々と昼食を済ませることになる。
食事を済ませしばらくすると、祭りに招かれる様子で、サ-ダ-を含めみんなのご馳走が用意され、その前に座り、祭りの儀式なのか額に何色もの顔料を塗ってもらい、花輪を首にかけてもらう。
ご馳走は昼食の後なのでご遠慮して、ビ-ルを少々とリンゴをいただいて、いよいよ出発である、
ここで愛媛からの方とは別れ、一人になる。軽自動車のタクシ-に運転手を含め5人が乗り込む・・・が
タクシ-の運転手は祭りで酔っ払ってしまったので、ポカラのスタッフの運転でナヤプルをめざす。

舗装された道は広く気持のいいドライブとなる。途中何度も子供の集団に車を止められお金をせびられる。祭りなので多めにみてのことのようである。約2時間のドライブでナヤプルに2:30pmに着く。ここからトレッキングのスタートである。久しぶりの歩きとなる。ザックの中は必要な物だけにしているが、カメラの重さは仕方がなく、今回も10Kg近い重さになってしまった。しばらく歩いて最初のチェックポスト、ここを過ぎて橋を渡り対岸の右岸に渡り、右手のモディ・コ-ラの流れを見ながら歩く。道はほとんど平坦で広く歩きやすい。茶店も多く点在していて、歩いている人も多く見られる。収穫の終わった田んぼもあるが、まだ穂をつけた稲が色づいてまだたっている田んぼもたくさんある。
サ-ダ-は友達に出会ったらしくしばらく談笑を。ポ-タ-と二人で先を歩く。時々道端に座り込み休む。
若いお父さんとお母さん、そして5、6歳くらいの子供が私たちの前を過ぎていった。私たちがこれから向かう方へゆっくりゆっくりと歩いて行く。日本での慌しく時間に追われる日々がふと頭に浮かんできた。目の前の光景と見比べると、物質文明の中で生活するものとっての時間のスピ-ド消費がむなしく思えてきた。目の前の親子に流れるゆったりとした時間の贅沢さがたまらなくうらやましく思えてきた。

ほどなくサ-ダ-も追いついてきた。約2時間の歩きで今日のキャンプ地のシャウリバザ-ルに着く。時間も5:00pm近くとあって少し暗くなり始めていた。綺麗な村である。祭りとあって夜になると子供たちが集まって歌ったり踊ったりと、遅くまで遊んでいた。