032 カンチェンジュンガへ(2011年春)

2011.4.29 パンペマ~ロナ-ク

明け方に星の撮影を試みる。が、どうやら薄雲があるようで星が思うように見えない。その上、主峰の後方に稲光が・・・どうやら雨が降っているようである。
朝焼けを期待して、早くにテントを出る。一瞬ではあるが山が赤くなる。が、主峰の一部が赤くなるだけで少し拍子抜けである。その上早くに雲が下の方から這い上がってきて、なにも見えなくなった。仕方なくテントに引き返す。
テントの中で横になっているとついついうとうとしてしまう。早くからばたばたしていたので仕方ないか。それにしてもいつもは高度障害で夜が息苦しかったが、今回はそれがない。高度順応が上手くいったようである。
「山が見えてきたよ」の声にあわてて外に出る。丁度雲が晴れ上がるときであった。朝の輝きはすでになくなっていたが、カンチェンの全容を見渡すことができて、しばしの撮影タイムを楽しむ。
朝食はカルカの中で。これが暖かいように思えるが結構寒いのである。この頃になると体調が少し回復したのか食欲が戻ってきた。
今日からはグンサに向かって下るのみ。気分的にぐっと楽になる。が、体力的なしんどさは登りと同じである。
出発までの時間、カンチェンの撮影を続ける。もう二度と自分の目で見ることはできない山である。一瞬たりとも光りの変化を逃すことなく撮りまくる。

下りは左側に大岸壁を見ながら歩くことになる。真横を見、はたまたふり返りながら、首が痛くなるほど山々を見続ける。時間はそんなにかからないが、やはり疲れてしまう。いい加減に歩き疲れたころロナ-クのカルカが見えてきた。