島根県の中央に位置する「三瓶山」
標高は1000m足らずと小さな山ですが、独立峰として均整の取れた山容はどこから見ても美しいです。初めは、山岳写真には少し物足りない感じがしていました。しかし、撮影を進めるに従って、なかなかと手強いことに気づき、遅々として納得の撮影が進まず、どんどんと日々が過ぎてしまいました。
それでも5年をかけてやっと撮影が一段落、写真集も無事に刊行しました。以後はのんびりと山との対話を楽しみながら歩き続けています。
山陰の名峰「大山」
最初に登ったのは40年の昔のこと、たしか梅雨の季節だったと記憶しています。その季節には珍しく青空の下、山頂小屋に1泊、翌日は縦走をして元谷に下りました。
以後、何度この山を訪れたことでしょうか。最初は登ることに楽しみを見出し、そのうちバリエ-ションル-トにも足跡を残すことも出来ました。撮影を本格的に開始してからは、刻々と表情を変える山の姿に感動の日々でした。
年齢を重ねるごとに山に対する見方の変化はあるものの、山は昔と変わらず凛然と私の前に立ちはだかっています。これからも、飽きることなくいつまでも大山を見続けていたいと思います。
2009年から始まったネパ-ル行きで、6回にわたるトレッキングから主だった山域を歩くことが出来ました。
撮影が目的なのでほとんどが単独、のんびりとサーダ-とポ-タ-と三人の山旅でした。ただ、カンチェンジュンガへは単独行動ができず、ツア-に参加。そこで世界第三位の高峰を間近かに見ることが出来ました。
山々だけではなく、素朴な村々の様子、笑顔の子供たち、朝夕の静かな時間の流れ、と感動のシ-ンばかりでした。いつかまた再訪したいと思っています。
私のスキ-好きの原点は、子供の頃の「竹スキー」です。50cmくらいに切った竹を半分に割り、先端を火であぶり曲げて滑りやすくしく作った手作りスキー。近所の小さな坂を何度も滑りました。他愛のない遊びですが、とてもおもしろく、毎日暗くなるまで遊んでいました。
昨今の道具の進化、そして滑走技術の進化は目を見張ります。時代になんとか合わせつつも、やはり私は雪と戯れることに楽しみを見いだしています。
私の住んでいる地域の日本海は、ほとんどが外海に面した海岸線。
従って一度天気が荒れると、しばらくは海に近づけない状態が続きます。ですから、撮影のチャンスは少なく、透明度もあまり良くなく、マクロが主体の撮影がほとんです。ほんの時々、とんでもなく透明度がよくなる時があるくらいです。
そんな条件の悪い中であっても、小さい頃から慣れ親しんできた山陰の海が好きです。